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固定金利と変動金利比較

固定金利と変動金利どっちがお得?

これについては様々な意見がある通り、一概にどちらが良いとは言うことができません。

現在のように低金利が今後も続くのであれば、変動金利がお得ですし、今後急激な金利上昇が訪れるのなら、固定金利がお得ということになります。

もちろん、これについてはどんな経済学者でも予測不可能なことであり、20年後、30年後に結果論として語るしかできません。

ただ、それぞれの特性を十分理解した上で、仮定を立て比較することはできます。

 

融資残高3000万円 残年数30年で比較

まず、融資残高3000万円、残年数30年とした場合の固定金利3.0%と変動金利1.0%の単純比較です。


  金 利   月々返済額   総利息額   支払総額額     差額

固定金利3.0%  126,481  15,533,001  45,533,001  10,796,093

変動金利1.0%   96,491   4,736,908  34,736,908

 

上記のように、変動金利が30年間1.0%で行くとするなら毎月の返済額で30,000円も変動金利の方が安く、総額ではなんと1080万円も得することとなります。

しかし「変動金利とは」でご説明した通り、変動金利は上昇する可能性を含んでいます。

では、どの位今後変動金利が上昇した場合に逆転してしまうのでしょうか?

 

変動金利が今後30年で6%まで上昇したらどうなるのか?

変動金利を1.0%で契約し、その後5年ごとに1%づつ上昇し最終的には6%に達した場合、変動金利の返済はどうなるのかシミュレーションしてみました。

 

変動金利  金利  月々支払額  元金返済額  利息支払額  元金残高

1~5年目   1.0%       96,491       4,396,663      1,392,797     25,603,337

6~10年目   2.0%     108,506       4,151,556      2,359,644     21,451,781

11~15年目 3.0%     118,961       4,224,147      2,914,112     17,227,634

16~20年目 4.0%     127,448       4,641,266      3,004,534     12,586,368

21~25年目 5.0%     133,536       5,512,186      2,497,634       7,074,182

26~30年目 6.0%     136,879       7,074,182      1,131,618            0

合  計             43,309,260   30,000,000     13,309,260

30年 固定金利3.0%とした場合の返済は下記の通りです。

固定金利  金利  月々支払額  元金返済額  利息支払額  元金残高

1~5年目  3.0%  126,481  3,328,111  4,260,749  26,671,889

6~10年目            3,865,987  3,722,873  22,805,902

11~15年目            4,490,800  3,098,060  18,315,102

16~20年目            5,216,581  2,372,279  13,098,521

21~25年目            6,059,667  1,529,193    7,038,854

26~30年目            7,038,854   550,006           0

合  計     45,533,001  30,000,000  15,533,001

 

1.0%で契約した変動金利が最終的に6.0%まで上がったとしても、3.0%の固定金利より総額で220万円安いというシミュレーション結果です。

それぞれの5年目までの利息支払額を見て頂きたいのですが、3.0%固定金利の場合には半分以上が利息返済になっており、元金はわずか330万円しか減っていません。

 

そうなんです、この元金の減り具合が大きく影響しているのです。

変動金利の方は後半5.0%、6.0%と固定金利よりはるかに高い金利に上昇していますが、前半で元金を多く返済しているため、総額ではそれでも安いという結果になりました。

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